top of page
ゴルフで左肩が痛む——肩だけで振らず、股関節から動きをつなぐ
予約のきっかけ——腰が落ち着いた後、ゴルフで左肩が気になった Jさん(仮名)は、前回気になっていた腰の違和感は落ち着いてきたものの、ゴルフのテイクバックで左肩に痛みが出やすくなり来店されました。手首や肩でクラブを動かしてしまう感覚があり、日中は座って画面を見る時間も長いため、全身のつながりを確認しました。 痛む場所が変わると「悪いところが移動した」と感じますが、必ずしも病変が移ったわけではありません。痛みを避ける動き、練習量、仕事中の姿勢などが変わり、別の部位への負担が目立つことがあります。 スイングは全身の連鎖です ゴルフでは、足で地面を押し、股関節と骨盤が回り、胸郭、肩、腕へと動きが伝わります。肩甲骨を強く寄せる、腕だけでクラブを引くといった一つの形を全員に当てはめることはできません。痛みがある場合は、肩の可動域だけでなく、股関節や胸郭が使えているかも確認します。 プロゴルファーを測定した一次研究では、腰椎と股関節の回旋が連動し、ダウンスイングの早い段階ではリード側股関節の寄与が大きいことが示されました。ただし、対象は少数のプロで、肩痛の原因
9月12日
長時間のデスクワークで腰・肩・首が重い——姿勢を固定しない工夫
予約のきっかけ——デスクワークが続くと腰・肩・首が重い Iさん(仮名)は前回に続いて、長時間のデスクワーク後に腰、肩、首の重だるさが出ることを相談されました。仕事の日は同じ姿勢が長く続き、休んでもすっきりしにくいため、身体の動かし方と休憩の取り方を見直したいと来店されました。 デスクワークの不調は、姿勢の見た目だけでは説明できません。椅子の高さ、画面の位置、入力作業、休憩の取り方、睡眠や運動量も関係します。背筋を伸ばした姿勢をずっと保つことが解決になるとは限らず、姿勢を変えられることが大切です。 座位と立位を切り替える研究から分かること オフィスワーカー38人を対象にしたクラスター無作為化試験では、昇降デスク、教育、促しを組み合わせた6か月の介入群で、筋骨格系の不快感と仕事後の疲労が群内では減りました。一方、時間と群の交互作用は有意ではなく、昇降デスク単独の効果と断定はできません。 この研究から実務的に学べるのは、「立ち続ければよい」ではなく、作業姿勢を固定しない仕組みを作ることです。たとえば、オンライン会議の一部を立って行う、区切りごとに数分歩
9月11日


原因が一つに決められない慢性腰痛——「動作ごとの困りごと」から整理する
予約のきっかけ——原因が分からない腰痛が長く続いている Hさん(仮名)は長く続く腰痛に悩み、姿勢を変えると張りが戻る、朝の動き出しがつらい、片脚に体重を乗せにくいと感じて来店されました。複数の場所で相談しても原因がはっきりせず、寝返りや立ち上がりなど、日常で特につらい動作を整理したいというご相談でした。 慢性の腰痛は、画像で説明できる一つの原因だけで成り立つとは限りません。筋力や可動域に加え、睡眠、活動量、仕事、痛みへの不安などが重なります。「原因不明」は痛みが存在しないという意味ではありません。 個別の動作を練習するという選択肢 慢性非特異的腰痛149人を対象にした無作為化試験では、日常動作を個別に練習した群は、一般的な筋力・柔軟運動群よりも機能障害スコアが低く、その差は12か月後にも残りました。ただし、すべての人に同じ運動が最適という意味ではありません。 図4・個別動作練習群と筋力・柔軟運動群のMODQスコア差 図が示す内容と注意点:群間差は治療直後7.9点、6か月5.6点、12か月5.7点で、個別動作練習群の機能障害が少ない方向でした。点は
9月10日


素振りを増やして肩が痛い——練習量と肩の動きをどう整えるか
予約のきっかけ——素振りを増やして肩が痛くなった Gさん(仮名)はスイングを見直し、素振りを増やした頃から右肩に痛みを感じるようになりました。練習中だけでなく、腕を上げる、掃除をする、振り向く、右肩を下にして寝るといった日常動作でも気になるようになり、練習を続けてよいか確認するため来店されました。 練習量を急に増やした後の肩痛では、筋・腱・関節周囲など複数の組織が関係し得ます。音声の情報だけで「成長痛」や特定の損傷と断定することはできません。痛みが出る角度、夜間痛、筋力低下、外傷の有無を丁寧に確認します。 “動かせばよい”ではなく、反応を見ながら調整する 肩関節周囲の痛みがある63人を対象にした無作為化試験では、動きを伴うモビライゼーションを3セット行った群で、偽介入群よりも「痛みが出始める外転角度」が直後に大きく改善しました。ただし、これは即時効果の研究で、長期的に治ることを示したものではありません。 図3・肩のモビライゼーション後にみられた外転角度の追加改善 図が示す内容と注意点:1セット後の群間差は6.5度(95%信頼区間...
9月9日


靴を変えると膝が不安——足元と可動域を一緒に見直す考え方
予約のきっかけ——靴を変えてから膝が不安になった ゴルフを続けたいFさん(仮名)は、以前より動きやすい日が増えていたものの、靴を変えてから膝のチクチクした痛みと、片側の足首・股関節の動かしにくさを感じて来店されました。特定の靴では比較的楽でも、別の靴では膝が心配になるというご相談でした。 靴は地面から受ける力や歩き方に影響しますが、「柔らかい靴なら必ず良い」「高機能な靴なら治る」とは言い切れません。痛みの場所、足の乗り方、靴底の摩耗、関節の動き、活動量を合わせて考える必要があります。 研究では“特別な靴が常に優れる”とは限りません 内側型の変形性膝関節症164人を対象にした無作為化試験では、膝の荷重軽減を狙った靴と通常の歩行靴を6か月比較しました。歩行時痛と身体機能の改善量に、明確な群間差は認められませんでした。どちらの群でも改善がみられたため、履きやすい歩行靴そのものや経過観察の影響も考えられます。 図2・荷重軽減を狙った靴と通常の歩行靴の6か月後の群間差 図が示す内容と注意点:歩行時痛の群間差は0.0(95%信頼区間 −0.9〜0.8)、身体
9月8日


長時間の運転後にゴルフの動きがぎこちない——股関節と体幹を分けて考える
予約のきっかけ——長時間の運転後にスイングが崩れた 「背中が疲れ、股関節も固まった感じがする。力んでしまい、回転も滑らかではない」。ゴルフを続けるEさん(仮名)は、長時間座って移動した後にこうした変化を感じ、次のラウンド前に身体の使い方を確認したいと来店されました。 同じ姿勢が続くと、立ち上がった直後に股関節や背中を動かしにくく感じることがあります。ただし、硬さの感じ方だけで故障や病名を決めることはできません。まず痛む場所、動かしにくい方向、しびれの有無、日常動作への影響を整理することが大切です。 ゴルフの回転は腰だけで作るものではありません ゴルフスイングでは、胸郭、骨盤、左右の股関節が時間差を伴って動きます。プロゴルファー15人を測定した研究では、腰椎と股関節の回旋運動に比較的強い連動が認められました。一方、この研究は痛みの原因や特定の施術効果を証明したものではありません。 また、アマチュアゴルファーを比較した観察研究では、腰痛のある群でリード脚の股関節内旋可動域が小さい傾向が示されました。腰痛が可動域を減らしたのか、可動域の小ささが腰痛に関
9月7日


ゴルフの後に腰・股関節の痛みが戻る——ラウンド前後の負荷を整える
作っていただいた画像の図表はいい感じです。なので今回の会話の内容のブログを作成してもら予約のきっかけ——プレー後に腰と股関節の痛みが戻るDさん(仮名)は、前回の施術直後には腰と股関節が楽に感じられたものの、ゴルフの練習やラウンドを重ねるうちに痛みが戻ってきたため再び予約されました。一時的に楽になるだけでなく、自分でも負担を調整できる方法を知りたいというご相談です。症状が戻ることは、施術がすべて無意味だったことや、骨盤が再び「ずれた」ことを意味するとは限りません。スイング回数、練習強度、睡眠、移動、回復時間など、その週の負荷を一緒に振り返ります。準備運動の研究はありますが、対象の違いに注意が必要です高校生ゴルファー45人を対象にした12週間の無作為化試験では、股関節と体幹を含む準備運動群で腰痛の発生件数が16件、偽運動群では100件でした。一方、腰痛を経験した人数の差は統計学的に明確ではありませんでした。成人の既存痛を治療した研究ではなく、そのまま今回の事例へ当てはめることはできません。図3・12週間に報告された高校生ゴルファーの腰痛発生件数...
9月6日


長距離移動の後に首・肩・背中が固まる——座りっぱなしを区切る工夫
予約のきっかけ——長距離移動の後に身体が固まる Cさん(仮名)は、長距離移動が続くたびに首、肩、背中が固まったように感じ、自分で動かしてもすっきりしないため予約されました。今回も移動後に肩が上がり、首を回しにくい状態が残っていました。 同じ姿勢が長く続くと、不快感が増えることがあります。ただし、「姿勢が悪いから痛い」と一つに決めることはできません。座席環境、睡眠、荷物、緊張、普段の活動量なども影響します。 短い休憩と姿勢変更を仕組みにする 首・腰痛のリスクが高いオフィスワーカー193人を12か月追跡したクラスター無作為化試験では、能動的な休憩群と姿勢変更群で、首・腰痛の再発率が対照群より低く報告されました。対象は長距離移動中の人ではないため、移動時に同じ結果が出るとは限りませんが、座位を固定しない工夫を考える参考になります。 図2・短い休憩と姿勢変更を行った群の首・腰痛再発率 図が示す内容と注意点:再発率は能動的休憩群21%、姿勢変更群18%、対照群44%でした。オフィスワーカーを対象とした研究であり、長距離移動の効果を直接検証したものではありま
9月5日
長年続く腰の奥の痛み——硬い場所だけを原因と決めないために
予約のきっかけ——長年残る腰の奥の痛み Bさん(仮名)は、長年続く腰の奥の痛みがなかなか軽くならず、座る時間が長い日や前にかがむ動作でつらさが増えるため予約されました。以前からケアを続けて骨盤の動きには変化が出ていましたが、腰を反らしたまま前へ倒れる癖と、深い場所の違和感が残っていました。 慢性腰痛では、筋肉や関節の状態だけでなく、動作、活動量、睡眠、仕事上の負担、痛みへの不安などが重なります。「深い筋肉が硬いから治らない」と断定せず、どの場面で困るか、時間とともにどう変化するかを整理します。 慢性腰痛では複数の進め方が研究されています 慢性非特異的腰痛172人を対象にした無作為化試験では、有酸素運動と筋力練習、本人に必要な活動を段階的に増やす練習、その両方が比較されました。1年後まで評価されましたが、公開抄録だけでは各群の平均値や信頼区間を十分に確認できず、特定の方法が誰にでも最良とは言えません。 重要なのは、画像や触診の一か所だけに答えを求めず、生活上の目標に合わせて動ける範囲を広げることです。長く続いた症状ほど、強い刺激で一度に変えようとせ
9月4日

bottom of page
