急な腰痛で靴下が履きにくい|痛みを避けながら動作を組み立て直した例
急な腰痛で、靴下や靴を履く動作が難しい
Eさん(仮名)は、急に腰が痛くなり、前かがみで靴下や靴を履くことも難しくなってご予約されました。最近始めた筋力トレーニングの後から違和感が増え、寝返りや立ち上がりにも不安がありました。
痛む場所だけでなく、「どの動作のどこで痛むか」を確認
まず座ったまま首や体を小さく動かし、前にかがむ、左右へ体重を移す、体をひねる動作を確認しました。さらに、立つ・座る・歩く・寝返る・脚を上げる動きを試し、腰を反る時、股関節を曲げる時、体重を片側へ移す時の違いを見ました。
音声では断定的な病名の説明もありましたが、記事では採用しません。診察や画像検査なしに「骨がずれた」「関節の捻挫」と断定することはできないためです。
施術者が行ったこと
最初は座位で、痛みが増えない方向へ小さく体を動かし、前屈や体重移動を少しずつ再確認しました。横向きではお尻、背中、腰の張りを確認しながら施術し、股関節を使いやすくする動きを組み合わせました。
その後、四つんばいで片脚をゆっくり後ろへ伸ばす練習を行い、腰を大きく反らさず、お尻と体幹を使える範囲を探しました。施術後は寝返り、立ち上がり、靴を履く動きを再確認し、最初より行いやすい場面がありましたが、完全に治ったとは判断せず、負荷の高い運動はいったん控えるようお伝えしました。
動ける範囲で、無理のない日常動作を
急性の非特異的腰痛を対象にした比較試験では、痛みの許す範囲で通常の活動を続ける方法は、数日間の安静臥床に少なくとも劣らない結果でした。ただし、強い痛みを我慢して運動するという意味ではありません。
脚の力が急に落ちる、排尿・排便の異常、会陰部の感覚低下、発熱、重大な外傷後の痛みがある場合は早めに医療機関へ相談してください。
図1・急性腰痛の試験で比較された初期対応

図は、急性腰痛281人を対象に「痛みの許す範囲で通常活動」と「4日間の安静臥床」を比べた研究で、初期の休業取得者の割合を示しています。通常活動52%、安静臥床86%でした。ただし痛みや機能の結果は群間で同程度であり、この数字だけで個人の回復や就業可否を決めることはできません。出典:Rozenberg S, et al. Spine. 2002;27:1487-1493. PMID: 12131705.
同じようなお悩みはご相談ください
急に腰が痛くなった、靴下や靴を履きにくい、寝返りや立ち上がりが怖い方は、無理に動かさず、できる動作から一緒に確認します。
ご予約・お問い合わせ:https://www.mutsucareroom.com
参考文献
1. Rozenberg S, et al. Bed rest or normal activity for patients with acute low back pain: a randomized controlled trial. Spine (Phila Pa 1976). 2002;27(14):1487-1493. PMID: 12131705. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/12131705/




