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長時間の運転後にゴルフの動きがぎこちない——股関節と体幹を分けて考える

9月7日
読了時間: 3分

予約のきっかけ——長時間の運転後にスイングが崩れた

「背中が疲れ、股関節も固まった感じがする。力んでしまい、回転も滑らかではない」。ゴルフを続けるEさん(仮名)は、長時間座って移動した後にこうした変化を感じ、次のラウンド前に身体の使い方を確認したいと来店されました。


同じ姿勢が続くと、立ち上がった直後に股関節や背中を動かしにくく感じることがあります。ただし、硬さの感じ方だけで故障や病名を決めることはできません。まず痛む場所、動かしにくい方向、しびれの有無、日常動作への影響を整理することが大切です。



ゴルフの回転は腰だけで作るものではありません

ゴルフスイングでは、胸郭、骨盤、左右の股関節が時間差を伴って動きます。プロゴルファー15人を測定した研究では、腰椎と股関節の回旋運動に比較的強い連動が認められました。一方、この研究は痛みの原因や特定の施術効果を証明したものではありません。


また、アマチュアゴルファーを比較した観察研究では、腰痛のある群でリード脚の股関節内旋可動域が小さい傾向が示されました。腰痛が可動域を減らしたのか、可動域の小ささが腰痛に関係したのかは、この研究だけでは判断できません。


図1・腰痛の有無で比較したリード脚の股関節内旋可動域


図が示す内容と注意点:腰痛あり群の平均は21.14度、腰痛なし群は31.06度でした。値は平均±標準偏差です。観察研究なので因果関係は示しません。出典:Tsai et al., Phys Ther Sport. 2010;11:131–135. PMID 19897166。



施術前に確認したこと

まず、立ったときの左右の体重のかかり方を確認しました。続いて、股関節を内外へ回す動き、胸まわりの回転、ゴルフの前傾姿勢を一つずつ確認しました。小さくクラブを振る動きでは、足元や骨盤から動く前に肩や腕へ力が入りやすい様子も見ました。



実際に行った施術とその狙い

腰まわりとお尻、股関節まわりの緊張を確認しながら、無理のない範囲でやわらかく動かしました。そのうえで、股関節の回旋と胸まわりのひねりを別々に練習し、最後に「足元→骨盤→体幹」の順で動きをつなぐ小さなスイングを行いました。肩だけで振ろうとする負担を減らし、全身で動く感覚をつかみやすくすることが狙いです。


ここで大切なのは「この筋肉が硬いからスコアが悪い」と単純化しないことです。スコアには技術、疲労、睡眠、路面や天候など多くの要因が関わります。身体の評価は、その中の一つを整理する作業です。



施術後に確認した動きとセルフケア

長時間移動の後は、いきなり強く振らず、短い歩行、痛みのない範囲の股関節回し、胸郭の軽い回旋から始めましょう。数回動かしても鋭い痛みが増す場合は、練習量を下げてください。



まとめ

長く座った後の「回りにくさ」は、腰だけの問題とは限りません。股関節、胸郭、足元を含めて確認し、疲労に合わせて練習量を調整することが、ゴルフを長く楽しむための現実的な一歩です。



このようなお悩みがある方へ

長時間の運転後に腰や股関節が重い、ゴルフで肩や腕ばかりに力が入る、前傾姿勢が取りにくいと感じる方は、一度動きのつながりを確認してみませんか。ご予約は以下から受け付けています。




参考文献

1. Mun F, et al. Kinematic relationship between rotation of lumbar spine and hip joints during golf swing in professional golfers. Biomed Eng Online. 2015. PMID: 25971396. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25971396/

2. Tsai YS, et al. The relationship between hip rotation range of movement and low back pain prevalence in amateur golfers. Phys Ther Sport. 2010;11:131–135. PMID: 19897166. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19897166/

 
 
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