長く座った後にお尻の奥が痛む|股関節と骨盤の動きを確認した施術例
長時間座った後に、お尻の下から股関節、腰にかけてつらさが出ることに悩み、「移動やデスクワークを少しでも楽にしたい」と来店されたAさん(仮名)の例です。以前から気になっていた部分が、長く座る機会のあとに強く感じられるようになったとのことでした。
今回のお悩み
前にかがむ動作や座り続けた後に、お尻の下の骨に近い部分と腰まわりが気になる状態でした。痛む場所だけを見て原因を決めつけず、どの姿勢と動作で負担が増えるかを一緒に確認しました。
施術前に確認したこと
立った状態で前にかがむ・反らす動き、股関節を曲げる・回す動き、左右のお尻への体重のかかり方を確認しました。さらに、うつ伏せ・横向き・四つ這いで、坐骨の近く、太ももの裏、内もも、お尻の境目にどのような張りや押した時の反応があるかを比べました。
長く座る人の腰痛を対象に、座り続ける時間を減らす取り組みを調べた小規模な無作為化試験があります。ただし、座ることだけが痛みの原因とは限らず、個人差も大きいため、姿勢と動作をまとめて見る必要があります。
図1 長く座った後のお尻・腰を確認する流れ

図は今回の確認順序を整理したものです。研究は慢性腰痛のあるデスクワーカーを対象としたもので、Aさん個人への治療効果を示すものではありません。
実際に行った施術とその狙い
まず、坐骨の近くにつく太ももの裏と、内もも、お尻との境目を、強く押し込まず反応を確かめながらゆるめました。次に横向きで腰から骨盤、股関節が別々に動けるように働きかけました。
その後、四つ這いで片脚を後ろへ伸ばし、骨盤が傾きすぎない範囲でお尻を使う練習を行いました。座った姿勢では骨盤を小さく前後に動かし、同じ姿勢に固まり続けない感覚を共有しました。
施術後に確認したこと
最初に行った前屈、股関節の動き、坐骨近くの押した時の反応をもう一度確認しました。その場で感じ方に変化はありましたが、一度の確認だけで原因や長期的な効果を断定せず、長く座った後の反応を見てもらうことにしました。
まとめ
お尻の痛みは、痛む場所だけでなく、股関節・骨盤・太ももの裏の使い方を分けて確認すると、負担のかかり方を整理しやすくなります。
長く座った後にお尻の下がつらい方、前にかがむ時に腰と股関節の動かしにくさを感じる方は、一度ご相談・ご予約ください。
参考文献
1. Barone Gibbs B, et al. Reducing sedentary behaviour to decrease chronic low back pain: the Stand Back randomised trial. Occup Environ Med. 2018;75:321–327. PMID: 29330230. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29330230/




