ゴルフで体重移動と回転がかみ合わない|足裏から体幹へつないだ施術例
ゴルフのバックスイングから切り返しで、体重移動と体の回転がかみ合わず、「力まず安定して振れる感覚をつかみたい」と来店されたDさん(仮名)の例です。
施術前に確認したこと
座位と立位で体を左右に回し、どちらの足へ圧がかかるか、股関節と骨盤が一緒に動きすぎないかを確認しました。横向きでは脚を動かした時に腰と骨盤が落ちないか、腕を上げた時に肩が力まないかも見ました。
熟練ゴルファーの研究では、ダウンスイング中に骨盤と胸郭がそれぞれ連続して回転する様子が三次元計測されています。これは理想の型を一つに決める資料ではなく、回転が複数の部位の協調で起こることを示すものです。
図1 ゴルフの回転をつなぐ順序

図は今回の確認順序を整理したものです。研究結果は競技者の平均的な動きを扱っており、Dさん個人の最適なスイングを断定するものではありません。
実際に行った施術とその狙い
仰向けで息を吐きながら腕を前へ伸ばし、肋骨と骨盤が離れすぎない感覚を作りました。四つ這いでは床を押して肩甲骨を動かし、背中を丸めすぎず腹部に軽く力を入れる練習をしました。
横向きでは腰と床の隙間を大きく変えずに股関節を動かし、座位では膝の間にボールを挟んで、足裏の圧と骨盤の回転を小さくつなぎました。立位では踵と母趾側の圧を確認し、形を作り込みすぎず全体の回転へ戻しました。
施術後に確認したこと・セルフケア
座位と立位の回転を再確認し、力みが増えない範囲で足裏から回る感覚を比べました。自宅では、バックスイングで足裏の圧とお尻を後ろへ引く感覚を小さく練習するよう伝えました。
まとめ
ゴルフの回転は、足裏、股関節、骨盤、胸郭、肩甲骨の順に分けて確認すると、どこで動きが途切れているかを整理しやすくなります。
切り返しで体重が逆に流れる方、体を回そうとすると腕や腰に力が入る方は、一度ご相談・ご予約ください。
参考文献
1. Horan SA, Evans K, Morris NR, Kavanagh JJ. Thorax and pelvis kinematics during the downswing of male and female skilled golfers. J Biomech. 2010;43:1456–1462. PMID: 20185139. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20185139/




