起床直後の腰痛はどうすればいいの?
- MUTSUYOSHI KOBAYASHI
- 2月23日
- 読了時間: 3分
起床直後の腰痛はなぜ起こるのか朝だけ痛い腰の仕組みと改善事例
朝、布団から起き上がる瞬間に腰が痛い。動き始めると少し楽になるけれど、毎朝同じことを繰り返している。
このようなご相談は決して珍しくありません。

ある研究では、成人の約70〜80%が生涯で一度は腰痛を経験すると報告されています。
特に起床直後の痛みやこわばりは、多くの方が感じる症状の一つです。
では、なぜ朝に痛みが出やすいのでしょうか。
まず関係するのが、睡眠中の不動時間です。人は6時間から8時間ほど横になった状態で過ごします。その間、筋肉や筋膜と呼ばれる筋肉を包む膜状の組織はほとんど動きません。動きが少ないと血流が低下し、組織は硬くなりやすくなります。
その状態で急に身体を起こすことで、動き出しの瞬間に負担がかかります。
さらに影響するのが椎間板です。椎間板とは、背骨と背骨の間でクッションの役割をしている組織です。横になっている間に水分を吸収し、朝に最も厚くなることが知られています。そのため朝は椎間板の内圧がやや高い状態になります。
この状態で前かがみや捻り動作を行うと、腰部に刺激が入りやすくなるのです。
しかし、ここで大切なのは腰が痛いからといって、必ずしも腰だけが原因ではないということです。
実際の事例をご紹介します。
30代男性の方が、起きた直後の腰痛を主訴に来院されました。日中は大きな問題はないものの、朝の痛みが続いていました。
評価を進めると、最も特徴的だったのは大腿前面の筋肉の極端な硬さでした。大腿前面の筋肉は骨盤を前方に引っ張る作用があります。この方はその筋肉が強く緊張しており、骨盤が常に前方へ引かれた状態でした。

その結果、寝ている間も骨盤がわずかに傾き、腰部に持続的な負担がかかっていたのです。
腰が悪いのではなく、太ももの前側の硬さが腰への負担を生んでいました。
まずは硬くなっている筋肉を適切な状態に整え、身体全体のバランスを再評価しました。1週間後の再来院時には、起床直後の腰痛が明らかに軽減していました。
施術の方向性が間違っていないことを説明し、合計3回の施術で日常生活に支障のない状態まで改善しました。
現在は2週間に1度のメンテナンスで安定した状態を維持されています。
この事例が示しているのは、痛みの出ている場所と原因は必ずしも一致しないということです。
MCR式では、評価を基に痛み改善とパフォーマンス向上を同じ土台で設計します。腰が痛いから腰だけを整えるのではなく、なぜ腰に負担が集中しているのかを整理します。
骨盤の位置、股関節の可動域、日常の姿勢習慣まで含めて評価を行い、負担が集中しない身体の使い方へと再設計します。
痛みを一時的に軽減することが目的ではありません。痛みが出にくい身体を作ることが目的です。
朝の腰痛を繰り返している方は、まずは一度評価を受けてみてください。

コメント